適用事項Applicable matters

適用事項

鉄筋の溶接継手は「鉄筋継手性能判定基準」に示された「A級・B級・C級」として使用できます。また、継手の位置・集中度は、「建築物の構造関係技術基準解説書」によります。本工法の適用範囲は原則として日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説JAAS5(2003年版)(鉄筋コンクリート工事)」及び日本建築学会「鉄筋コンクリート造配筋指針(2003年版)」に準拠します。

適用鉄筋 JIS G 3112-1987「鉄筋コンクリート用棒銅」の規格にて製造された鉄筋
鉄筋の種類、呼び名、使用溶接材料 SD345 D19~D51 工法による
SD390 D19~D51 工法による
SD490 D19~D51 工法による
異径間継手 工法による

作業可能範囲

下図の状況での作業が可能です。(工法による)

溶接することによる鉄筋工事や型枠工事の簡略化

①配筋時、同一断面の継手集中(イモ継)

A級の評定を受けた継手ならば、同一断面に継手位置を集中させることが可能です。そのため、鉄筋の加工の手間を大幅に減らすことができます(継手の集中度についてはここを参照)。

②ガス圧接のように「引っ張り」をしないので、スターラップやフープを先行施工が可能

③ ①②の特徴をさらに生かし、先組(型枠先行可)やプレキャスト工法ができる。

<梁の溶接>

<柱の溶接>


地上部分で鉄筋を組み、型枠を取り付け揚重し、作業階にセット。エンクローズ溶接の施工は、上筋は作業階から、下筋はその直下階から行います。


④鉄骨基礎では埋め殺し型枠が使用でき、また、水平ハンチ筋もきれいに収まります(ガス圧接のように引っ張ることがない)。

⑤何度も記述していますが、ガス圧接にみられる引っ張り、鉄筋の動きがないため、鉄筋位置を固定できます。梁筋のコンクリート打設もその自由度が増します。よって、床面積の大きい工事では、配筋・型枠の施工が終了した箇所からコンクリート打設が可能です。下図は、重機・車両等進入しやすく梁を開けてある状態で、後に本工法で容易に復旧できます。


土木では床版の継手が、主筋・配力筋を配筋、結束した後でも継手が可能です。また大アール部も固定できますので、かぶり厚さの管理が容易です。


⑥オマケ的要素ですが、鉄筋業者様に重宝されるのがガス圧接や機械式継手と比較し、継手部形状がほぼ鉄筋径並であるため、スターラップやフープの施工能力があがります。また、コンクリートかぶりのケネンも解消されます。